2013年5月12日日曜日

[ゲームレビュー]METAL GEAR RISING REVENGENCE

最近買ったゲームで非常に残念なものがある。
METAL GEAR RISING REVENGENCEだ。

こんなのメタルギアじゃない!
とかそんなわけで残念だったわけじゃない。
ゲームプレイがこれまでと全く違ったチャンバラアクション活劇であることは知っていた。
では、なにが問題だったのか。
ストーリーが糞極まりなかった。
この一言に尽きる。



始まって序盤、雷電の護衛対象であるンマニ首相が敵の手にかかり、雷電自身も腕を切り落とされたりと手酷い被害を被る。
そして出てくるかっちょいいおっさんといかにもマッドな感じの科学者。
雷電の殺伐としたクールな雰囲気。
ああ~、メタルギアだなぁ、と独特の雰囲気を味わい、いざ本編へ。

操作方法はソリッドシリーズとは全く違い、デビルメイクライやベヨネッタに似たアクション重視の操作方法となっていた。
もとより、デビルメイクライシリーズはファンなので、難なく操作に慣れ、自由斬撃で敵を切り刻む爽快感にハマる。

たとえば、足を切り落としておもちゃにして遊んだり、
首を跳ね飛ばしてそれをミンチにしてみたり。

カメラワークに多少の難を感じつつ、ストーリーを進めていくと、
雷電独特の間抜けというかスネーク曰く「単純軟弱石頭」が健在なことに笑ったり。
音楽もかっこよく、ボス戦で流れる洋楽のアレンジはノリノリで燃える曲ばかり。
特にRAY戦などで流れるBGMはお気に入りだ。
メタルギアじゃないにしても爽快感抜群のいいアクションゲームを楽しんでいた。

最終章に入るまでは。

もう最終章がひどかった。
出だしから違和感がすごかった。
これまで硬派な雰囲気でやってきたところ、なぜか出てくる二次元美少女を見て喜ぶおっさん。
そういうのはメタルギアにいらないから…。
若干引きつつもまあいいや、と気を取り直してゲームを進めて、いざ最終決戦へ。
本編中、まともに顔も映らないわけのわからないおっさんがラスボスとは誰が思うだろうか。
出てきた瞬間から「誰コイツ?」状態になること必須である。
一刀両断されて終わりそうなこのラスボスがまた無駄に強い。
ムービー中ひたすらに雷電を圧倒し、力こそ正義!などとのたまう。
いくら雷電がいじられキャラでも、
主役を張っている物語の締めでこんな扱いを受けていいわけがない。
魔法のような攻撃は使ってくるし、それがまた不可解なほど強い。
こちらの攻撃が通らなかったり、大ダメージの吹き飛ばし攻撃、掴み攻撃を多用してきてイライラはMAX。
自由斬撃ですぐさまバラバラにしようにも返り討ちにあって何度コンティニューしたことか。
ようやっと倒せば、俺のMEMEはお前にも受け継がれたとか
もういいからそんなの状態。
意気消沈しているうちに流れるスタッフロール。
これがまた十分以上かかる上にスキップできなくてイライラする。

久々にストーリーですべてが台無しな作品を見た。
普通にサムをラスボスと置いておけばちょっとばかり安っぽいながらもここまで不評は買わなかっただろう。
MGS云々を抜きにしてもストーリーはひどい。
ただ、ゲーム性の方はそこそこ楽しめるものだった。
やはりアクションに定評のあるプラチナゲームズと言ったところ。
次回作があるなら期待したいが、今度こそこんなシナリオはやめていただきたい。
思えばヴァンキッシュも投げっぱなしでひどかったなぁ…。
まあ、僕の知る限り、プラチナゲームズ製のゲームで一番ひどいストーリーなのはこのMGRだろう。
Amazonレビューでこき下ろされているが、当然と言ったところ。
ゲーム性がよければいい、だけじゃないことを証明した作品でしょう…。
ゲームとしてはおもしろいんだけどなぁ…。


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